昨年は何かとタイミングが悪く1回しかカヤックに乗ることができなかった。

買ったのに行かないなんて勿体ない。

何ともブルジョアジーなアクティビティである。

購入からコツコツとアイテムを揃えて僕が乗っているアリュート430Tにも魚群探知機を積めるようになった。

カヤックのアイテムに関しては、市場規模が小さいこともあり販売価格が割高に感じるので自作する方も多い。

しかしながら「時は金なり」で色々と天秤に掛けるとカヤック艤装に時間を割くことができなかった。

もちろん魚群探知機を使わなくても釣りはできるが楽しみの幅が広がるのは確実である。

いくら使ったか分からないが、そこは深く考えないようにしよう。

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今回の同行者もシバヌマックス氏だ。

3年前に行った西伊豆カヤックフィッシングの想い出を語りながら車は夜の高速道路を進んでいった。

僕らの住む茨城県からは、常磐自動車道に乗り、首都高速道路を経由して東名高速道路へ進む。伊豆縦貫自動車道と夜間帯(22:00~06:00)は無料になる有料道路を通る。

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土肥海岸のT字路を左折すれば目的地の田子瀬浜へはもう少し。

出発が少し遅れたこともあり駐車場に着いた頃には空が白み始めていた。

眠いけど準備を始めようと体を動かすとシバヌマックス氏が「寝ないの?」と確認してきた。

釣り場に着くと目の色を変えて「釣りバカ野郎」に豹変する氏の言葉に驚いたが、眠い時は無理して釣りをしない僕にとってはありがたいお言葉だった。

1時間ほど仮眠していると他のカヤックアングラー達も到着して準備を始めていた。

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モゾモゾと起きだして冷たい外の空気を吸い込むと非日常に包まれた空間が気怠さを消し去っていった。

色々と購入していたアイテムも初下ろしが多かったので準備に時間が掛かる。

カヤックを完成させると一仕事終えたような感じ。

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何とか出船だ。

1日を通して曇りの予報だったが、その時だけ日差しが差し込んでくれた。

魚群探知機の反応を見ながら湾外の地形変化を探る。

前回、反応を得られたポイントがある北側へカヤックを進ませ、それらしい場所でジグを落としてみるも反応は無い。

魚群探知機に何も?映らないまま北側のポイントまで到着した。

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20m~50mと水深が変化する場所にカヤックを何度か流すも期待とは裏腹に魚からの反応は無い。

西伊豆まで来たからには何かしらの釣果を得られると思っていただけに肉体的にも精神的にもドッと重く疲弊していった。

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打開策も見つからないまま予報通りに南風が吹き始めた。

腰と尻が痛くなったのもあり浜辺に戻ることにした。

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シバヌマックス氏も戻ってきたので状況を確認すると何も反応がないとのこと。

しかし、少し休むと持ってきたコマセを使って内湾で釣りをしてくると早々に再出船していった。

流石、釣り好きだね。と思いながらも帰りの運転を任せれていた僕はカヤックの中に入って寝ることにした。

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90分ほど寝たり起きたりを繰り返したところで「そろそろ上がろう」と連絡する。

ニコニコ顔で戻ってきたシバヌマックス氏が声高らかに「小サバの下にいたカサゴを狙って釣ったんだぜ!」とテンション高めに語りだしていたが、この後の片づけと運転が待ち受けているので軽く右から左に受け流させてもらった。

釣り具とカヤックを片づけ、汗と塩を流すために町営の温泉施設に向かった。

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せせらぎの湯


シバヌマックス氏曰く「利用客が少なめで穴場な温泉」らしいのでドンドン宣伝してしまおうw

本日もコアタイムを外していたので誰も入っていなかった。

露天風呂で雨音を聞きながら反省会をした。

帰り際に話したカヤックアングラーはマダイが釣れたと話された。

僕らにもチャンスが無かった訳ではないはず。

今日は50mラインを意識して動いていたので、次回は20~30mラインのシャローを攻めてみようと相成った。

周辺の地形も少しずつ理解できていたので次こそは…。



サッパリとしたところで早めの夕食を食べに行く。

西伊豆B級グルメで「塩かつおうどん」なるものがあるようだ。

ガツガツモリモリ食べるような2人でもないので行ってみることにした。

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喜久屋


「塩かつおうどん」と「海賊焼」を注文した。

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釣り人たるもの可能な限り地産地消の協力に心がけたい。

それを意識して行動することで「釣り」だけではなく「地域」に目を向けることができる。

多くは記述しないが、良くも悪くも釣り人の行為が「釣り」そのものに還元されることを忘れてはいけない。

早めの夕食を済ませて帰宅を考える。

渋滞情報を調べてみてると東北自動車道の厚木付近まではスムーズに流れていそうだ。

シバヌマックス氏には助手席で寝てもらい昼寝をした僕が運転する。

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スルスルと足柄SAまで進み、寝ていたシバヌマックス氏を起こしてお土産を物色する。

個人的な一押しの「仙石ラスク」を買って帰る。

元気になったシバヌマックス氏が運転を変わってもらい順調に首都高速道路を抜けたと思われたが、シバヌマックス氏のブラックアウト宣言で交代w

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また助手席で寝てもらい自宅まで運転して今回の釣行が終わった。

行きから帰りまで24時間で完結する長くて短い釣行だった。

3年前に日帰りは辛いと分かっているのに。

無事で本当にめでたしw

2018年4月14日